2日目の朝。駅前の温度計は3℃を指していますが、日差しがあるので暖かいです。


9:26発スーパーおおぞら1号でさらに東へ。特急の一番列車のためか昨日より混んでいます。
十勝平野

ほんの20分で下車



一つ目の停車駅、池田で早速途中下車。数年前、帯広で降りそびれて図らずも来てしまった自分史上北海道最東端の地です。 今回は観光名所であるワイン城見学のために降り立ちました。旅は5日間もあるので、先を急がず道東を巡ります。
ワインの町池田

跨線橋から池田駅を望む

上り普通列車

高台にあります

ワイン城前からも駅を見渡せます

駅から徒歩20分弱でした



立派な建物です。正式には「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」というそうで、池田町では自治体運営によるワイン醸造が行われており、 工場や地下熟成室、レストランなどが一体となった観光施設となっています。


十勝といえば肥沃な大地のイメージですが、冬の極低温と乾燥が果物栽培には適さないそう。しかしそれを乗り越えるための手間と飽くなき 研究により、十勝ワインは世界的にも高い評価を得ています。そして今でも寒さに強く高品質なブドウの開発が続けられています。
地下熟成室には年代物のワインも

実際はもっと暗いです

まるでマッサンのよう

列車旅なのでもちろん試飲もOK

今度は下り普通列車

夏に鈍行の旅もしたい



さて池田での用事はもう一つ。駅前のお店よねくらさんで駅弁「十勝牛ワイン漬ステーキ弁当」を購入します。 現在は駅での販売は行っていませんが、駅弁として販売を続けて下さっています。しかもかなやのかにめし同様、事前に予約すれば列車の乗車口までデリバリーしてくれるサービスも行っているそうです。


事前に電話予約しておけば受取もスムーズ。バナナ饅頭が有名らしいです。


まだ社会人になる前、初めての北海道一人旅で帯広で降りて幸福駅へ行くつもりが、カメラを探して降りられずに池田まで来てしまったんですよね。あれから7年、まさかその後 6回も北海道に来るとは思いもしませんでした。あの時は時間のある今のうちに・・と思っていましたが、社会人になってからもこうして5日間も北海道旅行できるゆとりがあるのは幸福なことです。(もちろん有休ですが)


ということで6年連続となる今回の北海道旅行はこちらのLCCとタイアップしたフリーパスを利用。新千歳空港駅窓口で当日の搭乗券を見せると購入できます。 まるでJRから北海道へは飛行機でどうぞと言われているみたいですが、実際道東へ向かうとなると去年のように新幹線で北海道入りは厳しいです。
ワイン城で購入したジュース(実はワインは得意じゃない)

いざ未踏の地へ

浦幌で交換

海沿いに出ました

尺別は乗車人員一日平均1人以下

海側席は日差し強い

結構な波打ち際区間も

白糠線は赤字ローカル線廃止第一号



駅弁として購入したんですから、車窓をおかずに車内でいただきます。ノスタルジックなパッケージはポイント高いです。なおスーパーおおぞらの車内販売は2017年3月で終了。食料は 予め調達しておく必要があります。


内容はいたってシンプル。ですが厚切りの牛ステーキが柔らかくそして温かい!完全受注生産という贅沢さながら¥1,080と良心的なお値段で頭が下がる思いです。


※マウスオンで写真が変わります


13:20釧路に到着しました。最東端の自動改札。


見事に快晴で夕日も期待できそう!秋〜冬の釧路は晴天率が高く、降雪も比較的少ないそうです。


早めに到着しましたが、晩秋の道東の夕日は早く、日没時間は15:51。日没の30分前〜1時間後が刻々と情景が変化するマジックアワーと 呼ばれています。


駅からも程近い幣舞橋(ぬさまいばし)へ。釧路川に架かるこの橋は世界三大夕日と称される釧路の夕日を眺める夕日スポットで有名。日本海側ではなく太平洋側の釧路で世界に誇る夕日が 見られるというのも面白いですね。緯度の高さ、日照率の高さなどが理由だそうです。


15:30、早くもマジックアワーの幕開けです!太陽のエネルギーを感じるオレンジの輝きが釧路の街を染めていきます。


ベストシーズンの春分の日と秋分の日前後は、ちょうど西向きの河口に夕日が沈むそうですが、今回は11月末ということもありやや南寄り。それでも 刻一刻と変化する夕焼けグラデーションの美しさ、力強さ、はかなさは十分な感動を与えてくれます。
銅像がいい感じの陰影に

黄昏の釧路港

儚い美しさに包まれて

防寒対策を忘れずに



マジックアワーのクライマックスを迎えた釧路に夜の帳が降り、街には明りが灯されるように。今夜は釧路で一泊です。








〜3日目へ〜