![]() | 3/26ダイヤ改正で、いよいよ新幹線は北の台地まで繋がるようになりました。北陸新幹線の開業から遅れること1年、 東京駅新幹線発車案内にも「函館」の文字が表示されるように!北海道というと東京からははるか遠い印象ですが、実は距離で言えば従来より直通している広島よりも近いです。 |
![]() | とはいえ今や北海道=飛行機というイメージは確固たるもの。加えて東海道・山陽新幹線と違い北海道新幹線は所要時間・本数・料金面で かなり不利な状況にあり、そもそもの対函館での輸送需要規模からしても当初から厳しい舵取りを迫られています。 |
![]() | 乗車するのは6:32発はやぶさ1号。東京から北海道新幹線に直通する1番列車です。なお今回利用したのは最安値となる「スーパーモバトク」 で東京〜新函館北斗15,460円でした。変更不可などの制約はありますが正規料金だと22,180円なので約30%割引になり、まあ許容できる値段かな・・。ちなみにえきねっとの「お先にトクだ値」では17,010円でした。 |
![]() | 盛岡までは豪快に飛ばしていきますが、整備新幹線区間に入ると最高速度は260km/hまで下がり、しかも通過するのはいわて沼宮内だけと スローダウン。盛岡までの530キロを2時間少々できたのに、ここから先の330キロも同じくらいかかります。 |
![]() | 9:52新青森到着〜ここから先が新規開業の北海道新幹線区間となります。乗車率の感覚としては意外と八戸で降りる人が多く八戸以降60%、新青森発車時で 40%位。東京からの一番列車ということもあり思ったよりはまだ乗っている印象。しかしビジネスマンはほとんどいなくなりました。 |
![]() | JRの発表では開業してからの平均乗車率は25%。在来線時代より座席供給数がかなり増えているので仕方ないですが、開業ブームも込みでこの数字は やはり心配になります・・。そんな中列車は在来線との共用区間となる三線軌条へ。 |
![]() | 三線軌条区間へ入って感じることは、やはり「遅さ」。貨物列車とのすれ違いによる風圧を考慮し、この区間の最高速度は140km/hに抑えられています。 在来線特急ならかなり速い部類ではありますが、盛岡まで320km/h、新青森辺りまででも260km/hと来たので、この段々と速度が低下していく様子は体感では数字以上の遅さを感じます。例えるなら高速道路から下りて一般道を走ると かなり遅く感じるのと同じ原理だと思います。 |
![]() | そして列車は奥津軽いまべつ駅へ。初乗車なので各駅停車でも駅の様子が見れるのでOK。さすがに駅構内は在来線と分けられているようです。 |
![]() | 乗換駅ですが津軽線の駅名は津軽二股駅のまま。バスかマイカーでのアクセスがほとんどで、在来線へ乗り換える人はほとんどいないでしょう。 実際地方の新幹線駅では駐車場の広さなどが重要視されるそうです。ここからだと竜飛岬や津軽鉄道がメインの観光スポット。 |
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停車本数はかなり少ない |
非常に静かで滑らかな乗り心地〜 |
![]() | 在来線時代もそうでしたが、ここまでくるとトンネルの数が多くなり、青函トンネルに入った?と思いきやまだだった、ということがたびたび派生しますw |
![]() | 10:11青函トンネル突入!実際は青函トンネルに入ると丁寧にアナウンスがありました。新幹線も走行できるように設計された青函トンネルも、風圧の問題までは 想定していなかったのか、それとも旅客より貨物の主要幹線となるとは思いもよらなかったのでしょうか。全長53.9kmを在来線時代と同じ25分かけて抜けていきます。 |
![]() | こうして北海道に上陸し、10:45木古内到着。在来線の併設駅です。以前江差線のお名残乗車しに来た時は新幹線はまだ建設中でしたし、去年北斗星で通過したときも 在来線は江差線を名乗っていました。現在は新幹線開業と同時に第三セクターの道南いさりび鉄道に経営移管されています。 |
![]() | 木古内を出てからは260km/hを取り戻し、新幹線って速いな〜と思いましたw終着までのラストスパート。 |
![]() | 東京から4時間26分、10:58定刻に新函館北斗に到着〜。観光ならまだ良いですがやはりビジネスや日常利用でこの長さは厳しいですね。最近は座席コンセントと WiFiがあればいいという人も多いですが、あろうことか青函区間のトンネルは圏外というのも痛いです。それならグランクラスよりも横になれるような席を作ってほしいです〜 |
![]() | せっかくなのでJR北海道所属のH5系に乗車したかったんですが、調べたところ運用は固定されているようでちょうどいい時間には入らないことが判明したため断念。 とはいってもE5系とはデザインが少し違うだけですが・・。そもそも北海道区間に東北と同じ新幹線車両10両編成は供給過剰ですし、もしJR北海道が独自の車両を作ったとしたら結構いいのができたんじゃないかな〜 |
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木古内方面 |
札幌延伸時用には2面3線化する予定 |
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駅弁もたくさん売ってます |
在来線乗換えはスムーズ |
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結構団体旅客が多かったです |
改札外には新業態の駅弁屋さんも |
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外に出てみました |
駅前はレンタカー屋が数軒あるのみ・・ |
![]() | 駅舎のガラスには赤とんぼのシールが衝突防止のため貼られているんですが、1000枚のうち7枚は北斗市のゆるキャラ「ずーしーほっきー」のシールになっているそうです。
※マウスオンで写真が変わります |
![]() | そして北口駅前にはなんとずーしーほっきーの田んぼアートが!第一印象では「気持ち悪い」が勝るキモカワ系のゆるキャラですが、 何度も見ていると意外とかわいく思えてきます。 |
![]() | 田んぼアートを見るのは初めて。中々うまくできていますね。観賞用の稲も使っているそうです。 |
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かなり質素な北口・・周辺は何もなし |
田んぼアートも上から見ないとなんだかサッパリ |
![]() | 南口に戻り、駅舎横の立体駐車場へ。ここの屋上に新幹線の撮影スポットがあるというので行ってみます。 |
![]() | しっかりと撮影用のお立ち台?のようなものまでありました。駅へ出入りする新幹線を撮影できます。 |
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はやぶさ5号が到着します |
6分位遅れて到着の模様 |
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奥にははこだてライナーが待ち構えています |
続いてすぐに車両基地からの回送列車が入線 |
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今度はH5系!紫の帯が新鮮です |
在来線と同じ地平ホーム |
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折り返し12:44発はやぶさ22号となります |
E5系とH5系が並ぶ希少な場面 |
![]() | 12:34発はこだてライナーで函館へ。はやぶさ5号と接続する列車です。H5系撮影をしていたため間に合わないだろうと思いながらもダメもとで向かったところ、 はやぶさが遅れていたこともあり乗換え客待ちでまだ発車しておらず、運よく乗車できました。 |
![]() | 上りの新幹線と在来線は対面乗換えできる構造になっていますが、下りの新幹線からは基本的にコンコースを経由する必要があります。結局列車は6分遅れで出発。 |
![]() | 旧渡島大野駅に建設された新函館北斗駅は函館からは約18kmあり、はこだてライナーでも20分かかります。札幌延伸時を見据えての位置なんでしょうが、せめて五稜郭の辺り だったら便利だったんじゃないかと思いますね。 |
![]() | 北斗やスーパー白鳥の車両、北斗星用機関車が留置されています。スーパー白鳥の789系は札幌〜旭川間特急に転用されるという噂。 |
![]() | ロングシートの輸送力は侮れず、新幹線10両編成からの乗換え客をたった3両編成で捌いてしまいました。ただしグランクラスで来た旅客だろうと座席争奪戦に敗れたら20分立ちっぱなしとなります。もう少しイメージを良くするためにも
両数増してほしいところです。
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![]() | 頭端式の函館駅。函館本線0キロポストもあり、始発駅の風情があります。函館本線は今回の旅で割とお世話になります。 |
![]() | ということで、はるばるきたぜ函館!今日は一日函館観光です。 |
![]() | まずは腹ごしらえ。新函館北斗の41°GARDENで購入した駅弁。数種類の中から自分で組み合わせができるカフェ弁形式です。ただし欲張ると高くつきます。。ということで控えめにカニイクラ弁とザンギにしておきました。
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![]() | 函館駅から徒歩5分、青函連絡船記念館摩周丸へ。青函トンネル開業前まで本州と北海道間の輸送の役割を担った実物の連絡船が展示されています。青森側には八甲田丸が展示 されていますね。函館側の摩周丸を見学するのは初めてです。 |
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貨車航送のレールが特徴的 |
係留されている岸壁は当時と同じ |
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近くで見るとやはり大きいです |
摩周丸は青函連絡船最後の日まで活躍しました |
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あれは八幡坂かな? |
このイルカのキャラクターけっこう好き |
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廃止前年のポスター |
内部は資料館風に改装 |
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往年の制服 |
グリーン座席はレッグレスト・読書灯付き |
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青函連絡船最終便の乗船証明書 |
一等寝台のおもてなし飾り毛布 |
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無線通信室 |
電源が入っていてモールス信号体験もできます |
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海の男の舞台操舵室 |
レーダーも稼働中 |
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タイタニックで見たことある! |
海の神様金刀比羅宮の御守りを奉っています |
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機械室や車両甲板を見学できないのは残念 |
実物のプロペラとアンカーチェーン |
![]() | 洞爺丸事故関連の資料もあり、歴史学習にとても良い施設です。このところJR北海道のトラブルがクローズアップされていますが、 安全安定した輸送のため職責を果たしてもらいたいですね。H5系ラッピングのレンタカーもあるように、地元の新幹線への期待も大きいはずです。 |
![]() | 駅前電停からは市電でぶらり旅。 |
![]() | 終点の谷地頭まで乗車。坂を上った場所が撮影に好適です。ハイカラ号は火水運休のため乗車・撮影は叶わず。 |
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函館は坂の街 |
手前の青柳町電停もいい画が撮れます |
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今度はラッピング広告車両 |
安全地帯は狭いです |
![]() | さて坂の街の中でも有名な坂を見ておこうということで、先ほど連絡船のあった場所からも眺めた八幡坂へ。函館山へ向かって伸びる数ある坂の中でも 八幡坂からの函館湾を望む景色は有名で、映画やCMの撮影にも度々使われているそうです。今日は曇り空なのがちょっと残念。 |
![]() | この後少し先にあるアンジェリック・ボヤージュというお店で有名なショコラを購入しようとしたんですが生憎売り切れ・・。近年客室乗務員の口コミで人気に火がついた というチーズオムレットなど、函館スイーツが今話題沸騰です。写真は現存2両のみの形式で貸切用のレア車両。 |
![]() | 今度はH5系ラッピング車が来ました!これで十字街電停から函館駅前まで戻ります。 |
![]() | 元町地区や五稜郭、そして湯の川温泉と、函館は路面電車で主要な観光スポットを廻れるので、新幹線で訪れる観光地として非常に魅力的だと思います。 |
![]() | さらに函館は食も豊富。まずは定番の塩ラーメンから。 |
![]() | 駅から徒歩6分位の裏道にある滋養軒は老舗の有名店で、伝統的な函館塩ラーメンを頂けます。透き通ったスープはなんとも美しく滋味深い味わいです。麺はモチモチで、 これでなんとワンコイン500円だというから驚きです。 |
![]() | 続いてバスで郊外まで移動し、回転寿司の北々亭へ。 |
![]() | 丼に寿司と海鮮系は当然激戦区の函館。こちらの店を選んだのはコスパを重視した結果ながら、ネタもよくメニューも豊富で是非また食べに行きたいです。
※マウスオンで写真が変わります |
![]() | 夜はやっぱり函館山の夜景を・・あまり知られていないですが、頂上へはロープウェイのほか函館登山バスで行くこともできます。しかもバスだと市電・バス一日乗車券が使えるので 大変お得です。おまけにガイドさんの案内までありました。 |
![]() | ということで登ったはいいですが生憎の曇りで見通しが悪いです・・。それでもこの人の多さはさすがです。ちなみに結構な割合がアジア系外国人観光客でした。 |
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40万$くらいの夜景 |
バスでなら気軽に来られます |
![]() | 最後に再び八幡坂へ。昼間は曇りでイマイチだったこともあり夜の方が素晴らしく映りますね。青函連絡船もライトアップされていて綺麗です。
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![]() | ホテルでの夜食はハセガワストアのやきとり弁当。やきとりと銘打っておきながら豚肉を使っているというご当地B級グルメ。奥深い函館の夜は更けていきます・・ |