〜1日目〜         











今年の18きっぷ旅は未踏の地・山陰へ行くことにしました。山陰といえば遠いしローカル線の本数は少ないしで今まで 遠慮していたのですが、今回超ローカル線の木次線乗車と有名撮影スポットの稲生神社・新餘部鉄橋訪問をメインについに足を踏み入れることに。山陰アクセスといえばサンライズ出雲ですが、乗り継ぎやルートの都合上断念し、 なんと先月に続きジェットスター高松便を利用。


そんなわけで山陰へ行くってのにまずは四国に上陸。1ヶ月前の騒ぎがウソのように平和な高松駅。今回もマリンライナーで早々と本州へ向かいます。
瀬戸大橋は何回通っても飽きないです

穏やかな瀬戸内海

絶滅危惧種の117系も単色塗装

八方に路線が伸びる一大ターミナル岡山



岡山から伯備線に乗車。早速ここからは未乗路線が続きます。伯備線はサンライズ出雲も通る陰陽連絡を担う主要幹線ですが、普通列車は2両ワンマン。213系も初乗車です。
初めのうちは満席のため後面展望を

総社には井原鉄道の車両が

難読駅で歴史ある駅舎の美袋駅

高梁川沿いを行く好景観路線

中国山地へと入っていきます

ツーリングにもよさそう



12:44新見に到着。芸備線・姫新線乗換駅で伯備線の中間駅ですが普通列車はほとんどがここを境に系統分割されています。15分の接続で芸備線に乗換。正確には芸備線は2つ先の 備中神代からですが、列車は全て伯備線新見まで乗り入れています。
山間のローカルムード漂うホーム

芸備線は西日本でお馴染みのキハ120形

布原駅は伯備線区間ですが芸備線の列車のみが停車

だいぶ川を上ってきた感がありますね

東城から先のこの区間はなんと1日3往復!

自転車並みの速度制限

山間を縫うようにゆっくり走ります

超閑散路線ゆえの保守合理化のための速度制限



14:24備後落合到着。芸備線はこの先広島まで延びる路線ですが、備後落合と三好で完全に系統が分かれていて全線を通す列車はありません。


ここから先は芸備線と並んで日本有数の閑散路線である木次線に乗車します。かつては広島から芸備線・木次線経由で陰陽連絡を担い急行も走っていた時代もあったそうですが、 今や陰陽連絡は伯備線経由にその座を譲り、高速道も開通し両線とも過去の栄光を見る影もない超ローカル線と化しています。


木次線の備後落合〜出雲横田間は1日3往復でかつ月1程度保守作業のため運休する列車があり、岩泉線なき今日本一の閑散路線となっています。そんな数少ない列車なので18きっぷ族で 混雑するかと思いきや、当駅からの乗車は4人だけでした。


三次方面への列車も到着し、時ならぬ賑わいの備後落合駅。


木次線二つ目の駅三井野原はJR西日本で一番高い駅で標高726m。ここから木次線は宍道までどんどん下っていきます。


※マウスオンで画像が変わります


三井野原を出発するとすぐに現れるのが真っ赤な橋。並行する国道314号の三井野大橋です。まだ春先の中国山地の中でひときわ目立っています。


三井野大橋の先にあるのがその名も“奥出雲おろちループ”。約170mの高低差をクリアするために平成4年に完成した全国的にも珍しい二重ループ橋です。あまりにも大きいため国道からよりも 木次線の車窓からよく眺めることができ、同線の観光資源となっています。その一方で奥出雲おろちループの開通により、国鉄時代廃止対象に指定された木次線の存続理由であった「沿線道路未整備」が解消され、いつ廃止になってもおかしくはない状況です。


さて道路が二重ループなら鉄道はというと、なんと三段式スイッチバックで下っていきます。こちらも全国的に珍しく、おろちループの観賞をあわせてトロッコ列車“奥出雲おろち号”のメインイベントです。
二度の折り返しで下っていきます

逆向きに走り出雲坂根駅へと下る

一駅6.4kmの標高差は162m

先ほどの三井野大橋があんなに高いところに

出雲横田で行き違いのためしばらく停車

しめ縄が神話の国っぽいですね

木次でも10分ほど停車 なぜか朱色のキハ120が

木次から先は乗客も多くなってきます



17:36宍道に到着〜。無事難易度の高い木次線完乗を果たせました。芸備線もそうですが、超閑散路線は災害などが起きれば復旧されれずそのまま廃止という可能性もあるので、早めに乗りに来ておいたほうがいいですね。
特急らしからぬ前面の山陰特急

振り子式の381系やくもは屋根上がスッキリ

伯備線岡山直通のロングラン列車

出雲市行のタラコ色列車に乗車

出雲市到着〜今宵は駅前のホテルに宿泊

ゆるキャラグランプリでも上位のしまねっこがお出迎え






〜2日目へ〜