〜3日目〜         











北海道の旅3日目はレンタカーで。レンタカーを借りるのは初めてです。せっかくなので鉄道では行きにくいスポットを巡ろうかなと。 旭川駅前の営業所で借りたところ、コンパクトカーを予約したのですが指定されたのは意外にも日産ノート。


まずは定番の富良野・美瑛へ。大学時代の合宿で来て感動した地。牧歌的な広大な大地も魅力ですが、そこにアクセントのように立つ木や小屋、曲がりくねった道路などが うまく調和して絵画のような景色として広がるのがこの地のいいところです。
まずはケンとメリーの木

あの丘を越えるとどんな景色が?

開放的なドライブルート

やっぱり時期はちょっと早いですね〜

なんの木だったかなー

こちらは親子の木

チャリダーもいました

季節によっていろいろな姿を見せてくれそう

やっぱり自転車の方がゆっくり気ままに楽しめますね

こういうのが絵画的でいいですね

富良野線の踏切がありました

まだ1ヶ月以上は早いかな〜

新栄の丘だったかな?売店もあります

こちらは国道の深山峠


富良野市街から国道38号で芦別へ。まだガソリンはありますがこの先スタンド皆無なので芦別で一旦給油。その後国道452号を南下すると、炭山川を渡る橋に差し掛かるのですが・・


右側の鉄橋にディーゼル機関車を発見。ずいぶん色褪せてますが・・?


実はこれ、旧三井芦別鉄道の廃線跡。三井芦別鉄道は旅客輸送も行っていた鉱山鉄道で、炭鉱の合理化に伴い旅客輸送は昭和47年、鉄道自体は平成元年に廃止となっています。その遺構として 鉄橋が残されているのですが、その上にディーゼル機関車まで保存されているというのは他にはなく、なかなか秀逸。


橋の手前に広場?があり、もう少し近づけるようです。機関車マークは踏切跡でしょうか。


フェンスの向こうに姿が見えました。色褪せていますが保存状態は良さそうで、走り出してもおかしくないです。谷は深くて木々が生い茂り、川面が見えません。


国の特別有形文化財に指定されているようです。たまたま私はネットでこの廃線跡のことを知りましたが、後世に遺すべき文化財なわけですからもっと広く知られてほしいですね。 せめてツーリングマップルにくらい載せてほしいです。


かつて日本のエネルギーを支えた炭鉱産業は今や見る影もないですが、このような遺構を見ることで炭鉱と共にあった鉄道や人々の往時の生活を偲ぶきっかけとなります。それは 栄枯盛衰へのノスタルジーだけでなく、産業構造の変化に対して考えさせられることもあると思います。


見学後は木々の鬱蒼とする452号をひたすら南下。夕張に近づき、かつて炭鉱町として栄え今は無人となった鹿島地区を見たいと思っていたのですが、どうやらダム建設に伴い新道に付け替えられた ようで、鹿島地区へと続く旧道は下のほうに・・。手持ちのツーリングマップル(2008年版)には新道は載っていないのでここ3〜4年の間に切り替わったみたいです。


この地にはすでに大夕張ダムがあるのですが、それを丸ごと飲み込む巨大な夕張シューパロダムが建設中。完成すれば日本で2番目の大きさだとか。最盛期には2万人以上が暮らした鹿島地区も ダムの底に沈むらしく、旧道は立入禁止でした。もう二度と鹿島地区には行けないんですね・・。


さらに南下すると少し街になり、旧三菱大夕張鉄道南大夕張駅跡地に車両が保存されていました。


ラッセル車と客車が保存されています。後ろの客車はビニールに覆われて確認できません。一時は放置同然で荒れ果てていたそうですが、保存会が発足し修復・管理してくれているとのこと。 現在では北海道遺産、近代化産業遺産に認定されています。


三菱大夕張鉄道は石勝線の清水沢から分岐していた炭鉱鉄道で、国内最大の夕張炭鉱産業の一翼を担っていましたが、三菱大夕張炭鉱の合理化・閉山に伴い昭和62年に廃止。 こちらも三井芦別鉄道と同じく炭鉱と運命を共にした鉄道です。こういう炭鉱鉄道含めて鉄道網が充実していた時代に北海道で鉄道旅行をしたかったです。
鉄仮面こと?除雪車キ1

なぜか定員が夏冬で違う

木造の趣きある客車

荷物室部分は展示室に

石炭用貨車〜ちゃんと三菱マークも

珍しい3軸台車らしいです

脇にはシューパロダムインフォメーションセンター

大夕張鉄道の展示も

三弦橋も沈む運命

お土産に石炭を一かけら頂きました



清水沢にある火力発電所。当然燃料は夕張の石炭だったそうで。廃墟同然でいつ解体されてもおかしくはないです。
さてこの後は夕張ICから道東道で帯広へ向かいます。夕張〜占冠間は昨年開通した ばかり。道東道は一部区間は対面通行のため70km/h制限でした。


音更帯広ICで降ります。帯広では有名なナイタイ高原牧場、あわよくば糠平湖のタウシュベツ橋梁へ行きたいと思って北上してみたんですが時間が足らず途中で断念。写真は十勝平野と防風林。


しょうがないので帯広市街地へ向かいます。踏切警報機が気になった道の駅音更でお土産購入。この後駅近くのホテルにチェックイン、本日の走行距離は370kmでした。車も停めて意外とおしゃれな帯広市街を 歩き、六花亭の本店でバターサンドなどを購入しました。


夕食は帯広名物の豚丼を。2軒くらいハシゴしようと思って駅でもらったガイドマップで探してみたんですが、時間が遅くなってしまったので開いている店と距離の制約により「ぶた八」のみに。 ぶた八は帯広駅で駅弁も出している有名店。店主は気さくで感じのいい人でした。空腹のため一番ビックサイズな「一朗」をオーダーしましたが、意外とあっさりとした味付けのため一気に食べきりました。帯広に来たらまた食べに来たいな。





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