温泉紀行〜川俣温泉編〜         











Yさんと早めの夏休みとかなんとか理由をつけて温泉旅へ。1月に行った東山温泉の宿「千代滝」がコスパに優れとても よかったのでまた訪れるつもりでしたが、会津若松がNHK大河ドラマ八重の桜の舞台&土曜泊ということで生憎満室。塩原温泉や伊豆など広範囲に検討した結果、探し当てたのが栃木県川俣温泉。最寄り駅からバスで80分 もかかるアクセスの悪さが逆に高評価(?)。ということで電車&バスで山奥の秘境温泉を目指します。


浅草駅から東武特急に乗車。東武特急といえばスペーシアですが、今回は臨時列車のきりふり号で。


きりふり275号東武日光行。きりふりは以前は有料急行列車でしたが特急に格上げされており、現在東武の急行という種別は快速より格下の 通勤列車となっています。それでも料金は従来の急行料金を踏襲していてスペーシアの特急料金よりも安いため今回乗ってみることにしました。


東武350系を使用したきりふり号、こう見えてなんとリクライニング機能はありません。しかもシートピッチも狭いので特急スペックとしては JR185系よりも劣ります。スペーシアとの料金差400円程度をケチったことを早くも後悔・・・。この車両は季節臨時の尾瀬夜行やスキー列車など私鉄では珍しい夜行列車にも充当されるのですが、こんな座席じゃ到底寝れないと 思われます。。


10:27浅草駅を出発。急カーブを抜けると隅田川を渡ります。


東武が社運を賭けて建設したスカイツリー。伊勢崎線もそれにあわせてスカイツリーラインに名称変更。鉄道事業との相乗効果はいかに? 急カーブのためスピードがゆっくりなので比較的写真は撮りやすいです。


電車の旅ならやっぱり駅弁がないとね。東武浅草駅で購入したひつまぶし曳舟弁当。東武浅草駅ではたいめいけんのカツサンドなども売っています。


浅草で時間があったので松屋で購入した崎陽軒のシウマイ。おつまみにいいですが、まだ午前中ですしこの後長時間バスに乗るのでお酒は控えておきます。


それはそうと東武の座席予約システムはどうなっているのか?東武特急は全車指定席となっており、それなりに混み合ってきたのですが、 別の車両はガラガラ・・。Yさんが途中で車掌に願い出て、空いている車両に移動させてもらいました。


およそ2時間で下今市に到着。列車は東武日光行ですが我々は鬼怒川温泉へ向かうので乗り換え。


区間快速会津田島行に乗車。東武日光行と分割のため当駅でしばらく停車します。


こちらも浅草始発なので、最初からこれに乗っていれば乗り換えなしで鬼怒川温泉に行くことができますが、新大平下から各駅停車となる区間快速では 苦行の旅になってしまうので今回は却下。せめて快速なら一度は乗り通してみたい気もしますが。
こちらの列車は東武日光行+新藤原行+会津田島行の2+2+2の6両連結で運転しているため、誤乗防止のため車内にも行先表示器が付いています。


下今市からはあと5駅。鬼怒川線に入り単線となります。


13:10、鬼怒川温泉駅に到着〜。土曜日ということもあって賑わっています。バス待ちの間、食事を取るには時間が短く、かといって宿の夕食までは持たないので 駅弁を買っておいて宿に着いたら食べることにします。


鬼怒川温泉駅前から1日4往復のみの日光市営バス女夫渕行に乗ります。川治温泉駅を経由し、1車線の県道へ。写真は川治ダム。


すれ違い困難な隘路を行くとは思えない立派なバス。乗客は我々含め6人ほど。道中長いため、青柳車庫で10分ほどのトイレ休憩がありました。


こちらは川俣湖。どんどん山奥へと進んでいきます。


揺られることおよそ1時間半、川俣温泉停留所に到着。地方のバスに乗るのはわりと好きなので案外苦にはなりませんでした。バス代は1400円。


停留所から下ったところにあるのが今宵お世話になる川俣温泉国民宿舎渓山荘。1泊2食イワナ酒付きプランで9,000円です。


すぐそばを鬼怒川の渓流が流れています。人里離れた奥鬼怒の山奥、目に鮮やかな新緑に清らかな水の音が癒されます。


徒歩5分ほどのところに間欠泉があるというので行ってみます。深く切り立った岩壁の渓谷から20分〜40分おきに噴射するそうですが、最近時間が延びてきているとのこと。


上の写真は奥の橋からで、こちら側に観覧所?のベンチがあります。どこからか段々ギャラリーも増えてきました。


一応蒸気が小さく出てはいるんですが、なかなか盛大に噴出してくれないですね。30分ほど経過し、諦めて帰ろうとする人が出てきたとき・・・


おお〜!やっと噴出しました。さっきから蒸気が出ているところから出るかと思ったら違うところから出てきてびっくり。しかしこういうのって諦めて帰ろうと思ったときになって 出てくるものだったりするので、中々帰れないです。


宿に戻り、空腹に耐えかねて鬼怒川温泉駅で購入した駅弁を食します。日光名物湯葉がたくさん入っていていいですね。そういえばこの地も平成の大合併で日光市に。 日光市といえば関東最大、全国でも3番目に大きな市です。


離れにある貸切露天風呂。渓谷を眺めながら入れるすばらしい湯です。


夕食は滋味溢れる山の幸。岩魚は少し冷めてたかな?


イワナ酒は初めて飲みますが、塩焼の塩味と脂が酒に溶けて実に旨い!飲みすぎ注意です。






〜2日目〜




翌朝、ゆっくりチェックアウトし10時のバスで帰ります。女夫渕温泉も気になりますが、更にその先には徒歩又は 送迎バスでしか行けない温泉もあるというので一度は行ってみたいです。


鬼怒川温泉まで乗ってもいいのですが若干趣向を変えて?川治湯元駅入口でバスを降り、歩いて野岩鉄道川治湯元駅へ。高架で見晴らしのいい 駅です。川治温泉へは隣の川治温泉駅よりもこちらのほうが近いという紛らわしさ。


鉄道公団建設線なだけあって直線的にトンネルで貫く立派な路盤。電化されているおかげで東武から直通で列車が乗り入れます。


区間快速浅草行が来ました。川治温泉の観光客でしょうか、意外と乗車する人は多いです。野岩鉄道沿線は温泉が多く、また来たくなるエリアです。


鬼怒川温泉駅に到着、帰りはもちろんスペーシアで。


スカイツリーのライトアップ色に彩られたスペーシア。中でも紫は・・・あまりいいとはいえませんね。


鬼怒川温泉駅の駅弁日光いなりを食べながら悠々帰宅。大自然の温泉に癒される優雅な一泊二日旅行でした。