最近はICカードの調達が私の旅のメインとなり、そのついでに観光や乗りつぶしをする というパターンが多くなりました。今回は四国への調達出張。琴電の「サイクルIruca」、小豆島オリーブバスの「オリーブIruca」、 土佐電の「ですか(竜馬デザイン)」、伊予鉄の「ICい〜カード」と、ついでに岡山電鉄の「hareca」がお目当てです。
四国はJR四国がICカードを導入していないのと対照的に、私鉄がICカードをそれぞれで導入しており、琴電をはじめ その普及率は意外と高いです。今回の旅で四国のICカードはコンプリートするので、次に四国を訪問するのはJR四国がICカード を導入するときでしょうか。


さて、旅の始まりは東京駅9番線。西日本方面の旅では定番となったサンライズ号です。

3月のIC調達博多出張以来の高頻度利用 ですが、最近はコスト的にどうしても寝台列車よりLCCに流れてしまいがちなので、恐らく今後はLCCが就航していない 岡山・高松・出雲市に行く他は、わざわざサンライズ+新幹線で博多なんてことはしなくなるかもしれません。鉄道贔屓の 私でも、やはり九州や北海道は鉄道で行くには遠く、ましてや千葉県に住んでいるので成田空港アクセスも悪くないのため コスト面で圧倒的優位なLCCになびいてしまうわけです。中にはLCCなんて絶対乗らん!ていう方も居るでしょうけども、 LCCの安さ、航空の速さを知ってしまうと、単なる移動手段として考えたらLCCに軍配が上がってしまいます。鉄道、とりわけ 寝台特急なんてのは年に1〜2回、目的地までの移動を含めて列車旅を楽しみたいという時だけ“大枚はたいて”乗るもの という感覚になりつつあります。
そんな単なる移動手段ではなく、乗車自体が非日常を味わせてくれる寝台特急に乗れるとなったら、そりゃワクワク するわけですよ。旅行なんて本来非日常を味わうためにするものなのだから、こういうのがまさしく“旅行”なんだなと思います。 なので、寝台特急自体に乗り飽きでもしない限り、やっぱりこれからも出来るだけ寝台特急に乗って旅行を楽しみたいと思います。

今夜は始発から終点まで!

夢を運ぶ寝台特急

前回よりグレードアップでシングルです

この時間なら座れるのかな?




目覚めると、列車はすでに岡山での切り離しを終えて瀬戸大橋を渡っていました。 高松到着は7:27。快適な個室寝台から離れるのも名残惜しいですが、早朝から現地で活動できるのも寝台列車の魅力です。

というわけで足早に高松駅を後にし、高松港フェリーターミナルへ。いよいよ始まった四国旅、まずは小豆島へと渡ります。
あわただしく7:50発の草壁港行きフェリーに乗船。小豆島には四国との玄関口となる港が3つあり、どの港へ行くかで 島内の旅程も変わってくるのですが、フェリーの時間の乗継がいい草壁港行きに乗ります。高速艇で約40分の快適な船旅を終え、 草壁港に到着。草壁港は小さな港で、特に周りにも何もないのですが、まずはここからバスで少し移動し小豆島オリーブ公園へ。 もちろん車内で「オリーブIruca」を購入。オリーブIrucaは今年の1月から小豆島オリーブバスが出している小豆島限定 デザインのICカードで、デザイン以外は琴電のIrucaと同じです。バスのICカードは集めてはいないのですが、これはIrucaの 派生ということでGETしておきます。
さて早くも小豆島に上陸した目的の一つを達成してしまったのですが、これからはせっかくきたので小豆島観光。道の駅 小豆島オリーブ公園にある小豆島オリーブビーチから渡し舟が出ていて、これで対岸の二十四の瞳映画村へ行くことが出来ます。 バスだと本数も少なく時間がかかるので、渡船で行くのが吉。ちょうど対岸で停泊している場合があるのでそのときは電話で 来てもらうことになります。渡船のおじさんにお願いして、対岸へ出発。小さなモーターボートです。10分500円の旅。


瀬戸大橋〜

高松定時到着

フェリーターミナルへ急げ〜

小豆島草壁港上陸

オリーブバスで移動

道の駅小豆島オリーブ公園

オリーブビーチ

渡し舟貸切〜


渡船を降り立つとすぐ目の前に二十四の瞳映画村があります。同名の映画ロケに使われたセットが残っており、昭和初期の頃の 田舎の町並みや小学校の姿が再現されていて当時に思いを馳せることが出来ます。すぐそばに青い海が広がっていて、特に 分教場の教室の窓から眺める広い海は感動もの。こんなところでのびのびと暮らせるのも今や贅沢なことのように思えます。 映画村の中には学校給食を再現した食事処や土産物屋、二十四の瞳を観賞できる映画館もあり、歩き回りながら楽しく過ごせました。


足を踏み入れると、そこは昭和初期

少年時代を過ごしたい町並み

見たいみたいとダダをこねそう

浜辺に建つ分教場

走り回った廊下

いいところですねえ

古きよき時代

本当は取り壊し予定だったそうで

尋常小学校時間割

男先生の部屋

大石先生も乗ったバス

海が穏やかできれいです

セットとは思えないですね

ミニチュアモードで撮影してみる


映画村だけ見学して渡し舟で戻ろうと思っていたのですが、思ったより映画村がよかったので、せっかくだし岬の分教場に 行くことにしました。映画村から15分ほど歩いたところにある岬の分教場は先ほどの映画村とは異なり、苗羽小学校田浦分校 として昭和46年に本校に統合されるまで実際に使われていた建物なのです。もちろん二十四の瞳でも数多く登場しており、 映画村とセットでまわりたいところですが、こちらまで来る方は多くはないようです。そんなわけで静かに見学できます。 昭和46年廃校なので戦後の姿ということで映画村のセットとは違いがあり、多くの卒業生の思い出も詰まっています。


こじんまりとした田浦分校

オルガンがまた郷愁を誘います

1・2年生の教室

モノトーンで撮ってみる

教壇で生徒と向かい合う

廃校の日はどんな思いだったのかな


午前中いっぱい映画村と岬の分教場を見学した後は、バスに乗り一路西へ。次の観光スポットへ向かいます。バス停を降りて からは路地を進み、海沿いまで出ると駐車場も多くなり観光地然としてきたところで到着。天使の散歩道こと、エンジェル ロードです。このエンジェルロードと呼ばれる中余島までの砂洲は潮の満ち引きによって地表に現れたり海水に浸って しまったりするため、この道を手をつないで渡ったカップルは幸せになれるという噂があります。要は恋人の聖地というか デートスポットなわけですが、そんな噂はさておきただ写真で見て綺麗だったので行ってみたかったのです。で、いざ 行ってみると思った程ではありませんでしたがそりゃ恋人だらけなわけで。。さっさと高台から写真を撮って撤収します。 少し時間が押してしまったため予定より来る時間が遅くなってしまったのですが、もう少し海水に隠れたほうがよかった かなと。なお、潮位は当然日や時間によって変わりますので予め調べてから行きましょう。

バスの時間が合わずしかたなく土庄港まで走って、なんとかフェリーの時間に間に合いました。こうして小豆島を離れ 高松へ戻ります。映画村もまた見たいですし、寒霞渓などまだ見ぬスポットにも行ってみたい。綺麗な海で泳いでみたいし、 小豆島にはまた行きたいですね。できれば今度は恋人同伴で・・そうすればエンジェルロードもゆっくり見学できますし(笑)
なお、オリーブが有名なので土産に買おうとしたら、シーズンはまだらしく輸入物しか置いてありませんでした・・。 瓶詰めとか長期保存できるものがあってもよさそうなものですが??しょうがないのでもう一つの名産、手延べそうめんを 買いましたが、危うく外国産のオリーブを小豆島土産に買うところでした。


バス待ちの長閑なひととき

路地で道に迷わないように置いてあるらしい

清清しいですね

エンジェルロード


高松に着いたのは15時。四国といったらやっぱりうどんなので、バスで数軒うどん屋巡り。その前に琴電の高松築港駅に 寄り、「サイクルIruca」を購入。なんでも高松のレンタサイクルでIrucaが使えるようになったのを記念して・・だそうですが、 そんなことで新デザイン出してたらいったい何種類出すことになるのやら、という気がしないでもないです。それはそうと、 琴電はIC普及率が80%近くと全国トップで有名。定期券はICのみでの発売、主要駅にのみ設置されている自動改札はすべてIC専用 ・・と、その理由も頷ける方策もさることながら、街中などにもどんどんIruca加盟店や自販機があり、地方ながらもIC普及 先進地区で全国から視察が来るほどなのです。そんなわけで高松築港駅の自動改札機はすべてIC専用と、ここだけ見ると 近未来感満載でした。

さて話がそれましたが、まず栗林公園すぐ脇の「上原屋」へ。ここはセルフ式でダシも自分でかけます。セルフ式だと いまひとつどう動けばいいのかわかりにくく見よう見真似なんですが、こういう体験が出来るのも本場のうどん屋ならではです。 ダシがおかわりしたくなるほど美味かったです。
この後もう一店舗行った気がするのですが写真がなく記憶も曖昧なのでカットし、最後に高松駅前の「がいな奴」という うどん屋。閉店近くでおでんが安くなっていたので注文したのですが、お腹一杯で食べるのに苦労しました・・。こうして うどんでお腹を満たしてからは今夜の宿泊地へ向かいます。琴平に宿を取っているので琴電に乗車。もちろん「Iruca」で。


高松港に戻ってきました

港から近い琴電高松築港駅

自動改札は全号機IC専用!

上原屋の「ひやかけ」

上原屋店内

がいな奴のうどん

乗り通す人は少ないようです

2年前もお世話になった琴電琴平駅