ローカル鉄道乗車記 
〜秩父鉄道編〜         



どことなく懐かしくのんびりとしていて、そして都市鉄道や新幹線とは違い均質化されず それぞれの路線で味わいの異なるローカル線。そんなローカル線で日常の喧騒を忘れ、のんびりした旅を愉しむ「ローカル線紀行」シリーズ。 第一回目は関東近郊ローカル私鉄の秩父鉄道です。羽生から三峰口へ埼玉県を東西に貫く長大路線ですが、都心から最も近い SL定期運行を行っている路線として知られています。今回はそのSL「パレオエクスプレス」乗車と三峰口にある鉄道記念見学を 目的に訪ねました。






武蔵野線&東武伊勢崎線でまずは羽生へ。伊勢崎線は久喜以北はすべて各駅停車なので、意外とアプローチしにくい場所です。新越谷で 東武特急スペーシアを目撃。
羽生に到着。東武の改札を抜け、秩父鉄道の窓口にてフリーきっぷ「秩父路遊々フリーきっぷ(1400円)」を購入。ちなみに全線片道普通運賃は1020円です。 羽生からは秩父鉄道の急行「秩父路」に乗車する予定でしたが、ダイヤ改正を行ったらしく、既に出てしまったらしい・・。仕方ないので各駅停車に乗車します。自動放送付きでした。
列車は熊谷行だったので熊谷にて乗換え。なぜか前の方の車両に人がたくさん乗っているなと思ったら、クーラーつきの車両と無しの車両があるらしく、 わざわざ「クーラーのある車両は○両目・・」とアナウンスまでありました。駅構内の端のほうに国鉄101系車両が。
熊谷と寄居の中間地点、武川というところで下車。なぜ降りたかというと、このあたりで熊谷発のSLパレオエクスプレスの走行写真を撮ろうかと。基本的に撮る方より乗る方 なんですが、やっぱりSLは被写体としても魅力的。ここは急行停車駅なので後続の秩父路にも乗車できます。そんなわけで駅から少し離れた踏切あたりで待ち構えます。
汽笛の音は遠くからでもわかります。しばらくして踏切が鳴り、ドラフト音とともに蒸気機関車C58がやってきました!すかさずパチリ。姿といい通過音といいとても重量感があります。 SLも武川に停車するので速度はゆっくりでした。
SLを写真に収め、10:44発の急行秩父路で西へ。+200円の急行料金で快適快適。
ここで初登場の「パレオくん」。秩父鉄道のキャラクターです。パレオエクスプレスのパレオとは昔秩父地方にいたといわれる「パレオパラドキシア」という海獣にちなんでいます。 その海獣を模した?パレオくん、きちんと秩父鉄道の制帽をかぶっています。パレオくんのハンドパペット、武川駅で購入。まあ、滅多に乗らないローカル線を応援するにはこういうグッズを買うのが一番です。
どこかで今度はカナリア色の国鉄101系とすれ違い〜。国鉄色に復元とはなかなかわかってますね。引退間近らしいです。
荒川沿いを走ります。このあたりは長瀞のライン下りもあるし景色良好〜
間の抜けた駅「御花畑」で降ります。ただ入場券を買うため。ちなみに西武秩父線の西武秩父駅との接続駅は隣の秩父駅ではなくここ御花畑駅となっています。
ガラガラでまったりとした雰囲気。荒川を離れて山間を進みます。
12時過ぎに終点の三峰口に到着〜。三峰山までは離れているのでバスか何かで行く必要があります。
赤い看板が余計ですが・・趣きある終着駅の雰囲気。
さて、ここまで来たのは乗りつぶしのためだけではありません。駅改札外構内には秩父鉄道車両公園という車両展示のスペースがあるらしいです。 駐車場を抜け構内踏切を渡ります。貨物用でしょうけど、この先の線路はどこまで繋がっているんでしょうか?
秩父鉄道車両公園入り口。引込線のそばにいくつか貨車や機関車が展示されています。実際に中に入れるのがGOOD。
ここにはもう一つ、見逃せないものがあります。車両公園内に転車台があるのですが、これはSLのためのもので、現役で活躍中。実際に間近で SLの機回しを見学することが出来るんです。ちなみにSLは停車時間が長いこともあって表定速度が遅く、武川で見送ったSLはまだ三峰口に到着してません。
そんなこんなでようやく12:49三峰口着パレオエクスプレスが到着。SLからはたくさんの乗客が降りてきています。
三峰口に到着してもSLはなかなか転車台にやってきてくれません。SLの動きを観察しつつ、車両公園内でウロウロ。
30分以上経ってようやく、先ほどの構内踏切を経由して、バックでSLがやってきました。いつの間にやらギャラリーもたくさん。

鉄道博物館でも転車台回転のイベントはやっていますが、本物の機回しは初めて見ました。180度回転したSLはまたバックで戻り、本線へ。
転車台も逆回転で戻ります。こんな細いレール2本であの巨体を支えているとは・・
駅前には食事処などが何軒か立ち並んでいます。帰りはもちろんパレオエクスプレスに乗車。SL整理券500円なり。1ヶ月前から発売していますが 空きがあればその場で購入できます。
秩父の山々をバックに。力強いイメージのSLは山間に良く似合いますね。ヘッドマークには「Rainy Season」。
C58363号機。C58の現役はこの一機だけ。末永く走らせてほしいものです。
武骨でメカニックな運転室。展示物ではなく現役です。「静態」ではなく費用も手間もかかる「動態」、しかも定期運行で維持しているのはすごいことです。
こうして三峰口を14時に出発。のんびりと進みます。上り勾配はとてもゆっくり・・ってそんなにキツイの??車内販売の「パレどら」を土産用に購入。
長瀞から寄居の辺りで突如ゲリラ豪雨に遭遇。。バケツをひっくり返したような雨とはまさにこのことだと思いましたよ・・。
Rainy seasonトレインということで荷物棚にてるてる坊主が飾ってあるのですが、今日が最終日ということで持ち帰りOKだそうです。パレオくんもご満悦?
およそ2時間半で終点熊谷に到着。ここからは高崎線で帰ります。関東近郊で気軽にSLに逢える秩父鉄道、皆さんも訪ねてみては?