〜1日目〜         





東日本の旅の興奮冷めやらぬうちに実行することになった今回の旅。卒業までもう一ヶ月、いや半月でもあれば・・・ と思う次第ですが、もっと時間を有効に使えば良かったと、おそらく多くの先人達が同じ後悔をしていたことでしょう。しかし諦める事なかれ、 わずかでも時間は残されているのです。ということで魅惑の北の大地へ旅立つことになりました。北海道の魅力は一度や二度行っただけでは 語れませんしね。さて、長旅を終え一昨日帰ってきた高崎を発ち、まずは上野へ。やはり北海道への旅の始まりは北の玄関口、上野からに限ります。 そしてもちろん夜行列車。今回手配した「北海道フリーパス」は、北海道までの往復に「寝台特急B寝台」か「新幹線&特急」が選べます。そんなわけで、 寝台特急北斗星にも最速新幹線はやてにも乗りたい自分は、往路に旅情溢れる寝台を利用し、帰りはパッと帰れる新幹線をオーダー。運良く北斗星の 寝台に空きがあり切符も取れ、いざ実現と相成りました。まずは寝台特急で函館まで向かいます。

北の玄関口上野には北斗星発車の1時間前に到着。夕食をとったり、売店で宴の準備をしてとりあえず13番線付近で待機。そして発車20分前ごろに北斗星が バックで入線してきました。最後尾は列車の写真を撮ったり記念撮影をする人で大賑わい。この場所で毎日のように繰り返される光景でしょうが、果たして このうちの何人が実際に今から北斗星に乗るのか?寝台列車はいつの時代でも注目を集めながらも、やはり時間的・金銭的に容易に手が出せるものではありません。 飛び乗りではなく数々のハードルをクリアし事前に周到に計画してきた人が乗る列車なのです。さて、発車までそれほど時間がないので 最後尾を撮って先頭も・・というわけにはいきません。発車ベルが鳴り響き、急ぎ近くの号車に飛び乗ります。19時3分発車。残念ながら個室寝台は満席で取れなかったので、 開放型B寝台です。北の大地へ向かう豪華寝台特急に開放寝台とはムードに欠けるところですが、直前だったのに切符が取れただけでも幸運なことです。 ちなみに荷物置きがある上段を選択。車内探検をするつもりでしたがまだ車内は乗客の興奮冷めやらぬ様子であわただしく、ロビーカーも混み合っていたので 自分の寝床に上がり、JRマークの浴衣に着替えささやかな宴を静かに開催。上段なので窓の景色は見えませんが、レールのジョイント音が肴です。下段の方は なにやら食堂車のパブタイムに行く様子。自分も一度は食堂車で食事をしてみたいです。たださすがに金銭的余裕がなく時期尚早というしかありません。 大人が羨ましいと思った瞬間。そんなわけで寝台でまったりとした時間を過ごし、明日の朝は早いので22時前に仙台到着を確認した後早めに就寝。

待ちわびる瞬間
今日は見るだけじゃないですよ
今夜の寝床〜

浴衣はJRJRJR・・マーク


一夜明けると、そこはすでに北海道。函館で降りる乗客には車掌が一人ひとり声を掛けて起こしてくれます。下段ならびに隣の人は まだお休みの様子。ソロソロと寝台を抜け出し、通路にある簡易イスに腰掛け車窓を眺めます。雪はまばらにしかなくまだ広い台地が広がるという わけではないので北海道にいる感覚はあまりなし。通過駅に掲げてあるJR北海道の黄緑色の駅名標でそれとなく感じるくらいです。こうして 6時42分特に目立った遅れもなく函館到着。函館で進行方向が変わるので機関車付け替えの時間を利用し撮影。駅の構造上バリアフリーな函館駅を 降り立ちます。どうも天気はあまりよくないですが、まずは函館朝市で朝食を。朝市は駅のすぐそばです。どんぶり横丁で海鮮丼を食します。 どうも全体的に観光客商売な感じがしますが、北海道のものにハズレはないはず・・ということでお店選び。たくさんある中から選ぶのもまた楽しいです。 結局調子に乗って2軒はしご。イカはあまりこの時期は旬じゃないようです。また帰りに寄るので、「馬子とやすべ」という変な名前の店は中々良く また来ようかな。さて予算は確保してあったので2軒はしごしても問題はなかったのですが、時間がおしてしまいました。五稜郭タワーにでも行く予定でしたが 天気も良くないので止めて、函館山へ。天気が良くなくしかも夜でもないのに行くの?という話ですが、どこかのサイトで見た雪景色の函館の風景が綺麗で、 それを見ておこうかと。市電で十字街へ向かい、坂道を登りロープウェイ乗り場へ。曇天と始発便だったということもありガラガラです。こうして函館山山頂へ。 なかなか広いですね。実際見ると函館の街は湾に囲まれて面白い形をしてますね〜。もともとは砂州だそうです。さすがにもう雪はほとんど残ってないようです。しかし雲が多い・・。まあ、 のんびり静かに周れたのでよしとしましょう。30分少々で下山するのももったいない気がしますが、11時の特急に乗るため足早に函館駅へ戻ります。
青函連絡用の機関車

函館からのランナーはディーゼル機関車です

立派な函館駅舎

朝市は目の前

目移りしますよ〜

なかなかの美味

ロープウェイ乗り場へは急坂・・

100人乗りゴンドラ

全体的に白い景色〜

天気がよければな〜

続々と上ってきます

市電で函館駅へ〜

スーパー北斗に乗車。自由席は既に満席なので、それならばと先頭車両へ。この列車は連結部分に窓があり前面展望が楽しめます。 しかも結構なハイスピードで走るので迫力があります。この列車は途中の森駅で下車。ここで普通列車に乗り換えます。待ち時間に 森名物の駅弁いかめしを購入。森のいかめしといえば全国のデパートなどで開催される駅弁大会で売上1位を誇る人気有名駅弁です。 そんないかめしは自分は初めて、しかも現地で購入したものを食します。思ったより大きさは小さいです。とりあえずまだ食べず後に取っておき、 函館行きの普通列車で少し戻ります。およそ40分ほどで流山温泉駅に到着。その名の通り、この駅には駅前に温泉施設があります。というか 他になにもありませんでしたが・・。しかもこの温泉、なぜかJR北海道が経営しているとか。JRが掘り当てたのでしょうか?駅に降り立つとまず 目に飛び込むのが、東北新幹線の200系電車!なぜか新幹線の通らないこの北の台地に野晒しで展示(放置?)され、いたるところ腐食が進んでいます。 案内板によれば北海道新幹線の早期実現を願って静態保存されているようです。200系を横目に流山温泉へ。まあ当たり前ですが電車で来るより車で来る客が 多いです。芸術家がプロデュースしたらしく、外観・内装ともかなり特徴的でした。露天風呂があったんですが、野生動物を発見(確か・・リス)! さすが北海道です。ロケーションは大沼のすぐ東で、温泉は日帰り施設ですが、客車を利用した休憩所やキャンプ場、パークゴルフ場もあるようです。 東幹久やら山田まりやら来たらしく、色紙が飾ってありました。なかなか面白い場所です。列車の待ち時間の関係で3時間近く滞在しましたが、そう長くいたとは 感じませんでした。

スーパー北斗号で快走

前面展望(ワイパー付き)

どこかの駅ですれ違い

森駅到着〜

可愛らしい駅舎〜いかめしグッズも販売

1両普通列車でGO!

コンテナ駅〜

流山温泉駅着

2番線には200系!

中に入ってみたいな〜

広大な敷地〜広場?ゴルフ場?

風呂上りに一杯

休憩所は客車

函館へ戻ります

特急の停車駅の都合上一度普通列車で函館まで戻り、そこから17時前発のスーパー北斗で一気に本日の宿泊地、札幌へ向かいます。 車内にて森駅で買ったいかめしをいただきます。意外とあっさりめな味付け。さすが駅弁大会で1位というだけあってうまいです。 とはいえ、私の中の1位は峠の釜めしですけどね。いかめしだけでは足らないので車内販売で「豚とんとん」を購入。「とんとんとん」と 読むのかと思えば「ぶたとんとん」らしいです。こちらもボリュームたっぷりの豚肉に麦めしとレベルは高い。熱ければもっとうまいかと。 途中北海道新幹線新函館駅(仮称)予定地の渡島大野の通過を運よく見かけます。駅周辺は何もなし・・もちろん現状は特急は1本も停まりません。 どうにか現在の函館に新幹線駅を作れないかな〜と思うわけですが、地形状かなり難しいんでしょうね。とはいえこれでは思ったほどの経済効果が 得られないんじゃないかと不安。新青森も何にもないところだし・・。と考えながらも3時間の道中は長くて眠りこけてしまい、19時43分札幌に到着。 札幌の駅ビルで「ラーメン共和国」なるものがあるので、そこで夕食。数々のラーメンの有名店が出店している中、札幌味噌の「けやき」を選択。 自分は醤油・味噌・塩の中では味噌はあまり好んで選択しないところなんですが、ここの味噌ラーメンは完成度の高さが感じられます。ほかに「白樺山荘」 という店が長蛇の列を作っていました。さて、市営地下鉄で少し移動し、安いホテルで素泊まりです。明日は稚内へ行き最北端の宗谷岬へバスで行く予定ですが、 爆弾低気圧の影響で稚内は暴風雪という予報・・。こりゃ電車も止まるんじゃないかという事で、急遽プランを練り直し、帯広へ行き愛国・幸福駅めぐりをすることに しました。明日も北海道を満喫〜!

何もなさ過ぎる渡島大野

いかめしとご対面

フードテーマパーク?ラーメン共和国

けやきの味噌ラーメン