ゼミ旅行〜北杜市〜         





今回はゼミ旅行で、鉄道とバスという地域公共交通を利用して 山梨県北杜市を巡りました。本当は前日に大井川鉄道に乗るといったプランだったのですが、 大井川鉄道のSL指定券が取れなかったため中止、2日目のみの開催となりました。 で、自称バスマニアの教授と教授を凌ぐ知識量の某先輩が計画した2日目の プランは、ほぼひたすらバスに乗っているだけというもの。自分を含めバスに興味のない ゼミ生は・・ほとんど車内では寝てました。。

甲府駅前に鎮座する武田信玄
中央本線韮崎駅までやってきました

朝が早かった・・なにせ午前3時集合(笑)。というのも、高崎から 夜行快速ムーンライトえちごに乗るためです。さすがに教授は前日に山梨県入りし、今夜は 石和温泉に宿泊しているらしいです。こうしてゼミ生は3時半ごろ出発、5時過ぎには新宿に到着し、 中央線に乗り換え韮崎までやってきました。ここからバス三昧です。

韮崎駅で教授と合流、なんと息子を連れてきていました。息子は立派なマニアに仕立て上げられており、 一眼レフを教授とともにバスへ向けていました。。

9:30発、みずがき山荘行きのバスに乗ります。最初に乗り込んだこのバスの運転手いわく、 「このバスは観光路線バスってんで、黒字でやってるから補助金はもらってないんですよ」 と。・・このときはそれを聞いてもなんとも思いませんでした。しかし後に「全国に3万8千系統ある バス路線のうち7割以上が赤字」という新聞記事を見て、驚きました。 当然黒字路線の多くは大都市の路線バス。山梨の小都市を走るバスなんざ御多分に漏れず 赤字路線であると思いきや、そうではないのです。ともかく、過疎の進む地方の山間都市で、 バスという身近な公共交通が地に足の着いた経営を実現しているとはすばらしいことです。

黒字の観光路線バス

山へ山へと進んでいきます

清流が流れてます

瑞牆山荘 1520m

瑞牆山の麓

爽やかな高原

っとまあ、なんとか学びの収穫(?)を得ることが出来たと いうことで、後のことはよく覚えていないのですが。。瑞牆(みずがき)山荘近くに 気持ちのいい高原がありまして、そこでしばし休憩(という名のバス待ち)をし、またバスを 乗り継いでいきます。それから増富温泉郷の河原を歩き、おいしい学校という明治時代の校舎が 一部保存されているという施設を訪ねました。このおいしい学校ではコッペパンや瓶入り牛乳 といった昔ながらの給食が体験できるのですが、そんなものには目もくれず、写真を撮ったり ぶらぶらするだけでした。

増富温泉郷

長閑なバス車内

長閑なバス車内2

おいしい学校

おいしい学校新校舎

農産物直売などもあります

途中清里を経由しつつ(何もしませんでしたが)、バス旅は続きます。しまいには、清里駅→ (バス)→長坂駅→(バス)→甲斐小泉駅→(電車)→小淵沢駅→(バス)→長坂駅という訳のわからない 回り方をして、ようやく長坂駅から電車で帰途に就くことができました。結局ほとんど 過疎バスでしたが、これらは地域住民の足として不可欠なものなのです。バスに乗るとなぜか地元の人は 暖かく迎えてくれ、「(たくさんバス代払ったから)北杜市は表彰しなきゃいけないな」と いわれる始末でした。こういう道行く人の温かさというのは地方の大きな資源だと思います。

長坂駅で小海線経由新幹線で帰るらしい教授らと別れ、一行は18きっぷなので往路と同じく 中央本線経由で帰ります。しかし、途中で中央本線は貨物列車がスリップ?とかで大幅に遅れ、 特別措置で特急に乗れたりしましたが、結局高崎着は日付を跨いでかなり遅くなってしまいました。 ということは青春18きっぷの効力が切れているので、日付を跨いでからの不足分を精算する 羽目になりながら、ゼミ旅行は終了しました。

雰囲気一転な清里

甲斐小泉駅

簡素に徹した造りの甲斐小泉駅

小海線で小淵沢へ。まだバス旅は続く・・